アクション映画スターである千葉真一
千葉真一と言えば、アクション映画スターである。彼がアクションスターとして評価は「燃えよドラゴン」(1973年)の大ヒットを受けて、東映が連発した空手映画で一段と上がった。だが、それ以前から千葉はアクション映画スターだった。
「キイハンター」での千葉真一はメンバーでは一番かっこよかった
テレビドラマ「キイハンター」(1968年~1973年)で誰も今まで見たことがない、千葉真一自身が演じるアクションに目を見張った。当時は小学生の私も彼のアクションに魅了された。小学生には他のメンバーが演じるシリアスな芝居を味わうということはない。アクションならガキにもわかりやすいというわけだが、このドラマは千葉が主役の回が視聴率も上がったようである。
「キイハンター」から空手映画へと続く
次に私が千葉に注目したのは一連の空手映画だ。「キイハンター」との間には、「日本暗殺秘録」と「仁義なき戦い 広島死闘編」で評判があったのだが、こちらは映画好きでもない小学生だったから「キイハンター」と空手映画の間の事は知らなかった。
映画好きでもないからそうした情報はまったく知らなかった。それで空手映画だ。小学生の頃は親に連れて行ってもらったが、空手映画の頃は中学生。千葉真一を観たくてひとりで映画館へ行った。その行き帰りには金銭せびりの高校生がいたりして、そういう危機を突破して観たよ。
ソニー・チバになる千葉真一。ソニーという名の由来は?
この空手映画で千葉真一をアクションスターとして認知が広まった。しかもアメリカでも上映されて、それが当たって海外での人気もつかんだ。アメリカで上映する際に、シンイチ・チバではなくソニー・チバという名義で売った。ソニーという英語は小僧とか坊やという意味があり、親しみをこめて言う場合と相手を舐めて言う意味もある。日本では千葉ちゃんという愛称で呼ばれているので、この「ちゃん」という意味は英語にしたらソニーという名前を付けたらしい。後になって千葉真一も国内でこのソニー・チバを使用していたが、そこへ誰もが知っている超有名家電メーカーがクレームをつけた。そこでサニー・チバと変えた。当時はアメリカではこのメーカーの家電が人気あった。アメリカ映画でテレビが出てきたら、必ずこのメーカーのものだったのである。そのソニーという名義はちゃんという意味を踏襲したものとこの家電メーカーの名前くっつけておこうというふたつの理由からだろう。
海外でも人気を得るソニー・チバ
ソニー・チバのアメリカでの人気もたいしたもので、クエンティン・タランティーノ、キアヌ・リーブス、スティーブン・セガールらもファンである。またブルース・リーも共演したいと思っていたらしいし、ジャッキー・チェンも千葉のようなアクションスターになりたかったらしく来日した際に東映を表敬訪問したくらい。
海外に進出したいのにできなかった
千葉としても以前から海外に進出したいという希望があって、そのチャンスがやってきたのだ。フランシス・フォード・コッポラがアル・パチーノ共演でオファーしてきた。しかし東映はまだその時期ではないと反対してぽしゃった。東映も千葉というドル箱スターを海外にとられてたくなかったから拒否したのだろうが、コッポラ監督の映画に出なかったというのは千葉にとって大きな損失だったなあ。
やっと海外進出するも・・・
1992年の「エイセス/大空の誓い」をはじめとして海外作品にも出演するようになる。ようやく海外進出がかなった。千葉もいろいろ企画を立てて海外での映像化を考えていたようだが、なかなか身を結ばないでいた。そんななか新型コロナウィルス感染症による肺炎により死去。本人の意思によりワクチン接種をしなかったために、ワクチン接種をしていればよかったのにという声も聴かれた。しかし、その後製薬会社との利権やら、ワクチンの副作用やコロナの感染予防の効果も疑われた。
ちょっと千葉真一の話からズレるのだが
私自身、ワクチン接種での副作用があったとしても製薬会社へのおとがめなしという記事を見て、接種しないと決めた。コロナウィルスに感染予防になっても、副作用で病気になったとしたら何にもならない、製薬会社に訴訟もできないくらいなら、いちかばちか接種しないと決めた。一回も接種していないけど、感染したことはない。もしかするとこれから感染するかもしれないが、それはワクチン接種しなかったからではないとはっきり言える。
志を受け継いだ真田広之
千葉は志なかばでこの世を去った。とても無念なことだろう。でもその志は弟子である真田広之に影響を与えた。彼がハリウッドへ進出して、テレビドラマ「SHOGUN」においてエミー賞やゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞した。この快挙は日本人初のものである。千葉真一も存命だったらよかったのになあと思う。
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