「ブリジット・ジョーンズの日記」は独身女性の共感を呼んで大ヒット

「ブリジット・ジョーンズの日記」は2001年の作品で、等身大の独身女性を描いたコメディが受けて、2025年にはシリーズ4作目が公開される。

原作小説は「高慢と偏見」をベースにしている

原作は1995年に書かれたヘレン・フィールディングの小説である。元になったのは1813年に刊行されたジェーン・オースティンの「高慢と偏見」である。

イギリスの田舎町に独身の資産家ビングリーがやってくる。ベネット家の次女エリザベスとビングリーの友人ダーシーが誤解と偏見に邪魔されて、葛藤しながらも惹かれあう様子を描く。

「高慢と偏見」の原作小説よりもBBCの製作したテレビドラマに触発された

原作者フィールディングは原作小説が「高慢と偏見」の1995年のBBCが製作したテレビドラマに触発されたという。このドラマでマーク・ダーシーを演じたコリン・ファースが本作に出演しているのはBBC版への目配せである。本作でファースが演じたマーク・ダーシーを念頭に置いて原作も書かれている。

 レネー・ゼルウィガーがヒロインに選ばれたわけ

ヒロインであるブリジットの候補に挙げられたのはヘレナ・ボナム・カーター、ケイト・ブランシェット、エミリー・ワトソン、レイチェル・ワイズ、キャメロン・ディアス、トニ・コレットなどである。トニ・コレットにオファーが行ったときはブロードウェイで上演された「ワイルド・パーティ」に出演するためにこの役を断った。ケイト・ウィンスレットも考えたが彼女が若すぎると候補から外された。結局、レネー・ゼルウィガーに決まった。

プロデューサーのエリック・フェルナーは「巨大な個性と説得力をブリジット役にもたらす」とし、シャロン・マグワイア監督は「ほんの一握りの人しか持たない天賦の才能を見た」と言う。しかし、アメリカ人であるゼルウィガーがイギリス人を演じるのに発音の問題があった。イギリス発音のレッスンを受けて撮影に臨んだ。またブリジットのキャラである小太りという体形になるために9キロ増やした。

レネー・ゼルウィガーは完ぺきなイギリス発音の英語を習得した

レネーは撮影現場にいるときはアメリカ英語ではなく、訓練したイギリス発音の英語に終始していた。演技の合間でのスタッフや共演者との会話でもそれに徹した。この映画の打ち上げパーティで共演者のヒュー・グランドは彼女のアメリカ英語はまったく聞いたことがなかったと言っている。そのパーティで彼女がとても奇妙な声で話すのを聞いたがそれは彼女の自然な声色だと分かったとも述べている。

レネーは役作りに徹した

レネー・ゼルウィガーは演じる女性が出版社勤めなので、原作小説の版元である出版社で1か月働いた。役作りで太ったために周囲の者にはゼルウィガーとは気づかれなかったようだ。当時付き合っていたコメディアンのジム・キャリーの写真を額縁に入れて、彼女のデスクに飾っていたので、周りは訝しく思ったようだ。だが、カノジョが間違えて彼の写真を入れたかもしれず傷付くかもしれないと気を使って、そのことを聞く人はいなかったらしい。

 

また女性監督ばかりの3部作として初めてのものになったが、惜しいこと(惜しいかな?)に2025年は男性監督で4作目が公開された。

女性のための映画だが、私にも受けたのは・・・・

女性監督で原作者が脚本を手掛けたものだから、多くの女性の共感を呼んだ。しかし、おじさんである私も共感するところがあった。それはマーク・ダーシーが母親からもらった服がダサいことをギャグにしていることだった。これは私の体験もこうだからここは受けた。イギリスでもそうなんだと解っておかしかった。一番笑ったのはこれだ。それにしても女性はおしゃれに熱心だと思うが、母親になるとなんでこんなにセンスが悪くなるのかな。男の着るものは分からないのか。悪いとは思っているが、そのプレゼントは箪笥の肥やしになっている。その点、マークは良い男だよ。

 

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