「ワイルド・スピード」ポール・ウォーカーの悲劇的な事故死とは?

「ワイルド・スピード」の主役ポール・ウォーカーの事故死は衝撃的なものでした。カーアクションの主役俳優が自動車事故で亡くなるなんてという想いもありましたから、このニュースは大変驚きました。

ポール・ウォーカーがスピード違反で事故を起こしたと思ったが・・・

当初はこう言っては不謹慎で彼を侮辱したことになりますが、カーアクションでのヒーローだから、現実と虚構を一緒くたにして、プライベートでも無茶な運転して死亡したのではないかと思いました。だが、運転していたのはポールじゃなくて、彼の友人だったようです。

この交通事故に何があったのでしょうか。それをふりかえって見ることにしましょう。

ポール・ウォーカーの経歴

その前にポール・ウォーカーのプロフィールを紹介します。

ポール・ウォーカーは本名はポール・ウィリアム・ウォーカー4世です。

1973年9月12日生まれで2013年11月30日に交通事により死去します。享年40歳ですね。カリフォルニア州出身で身長が188㎝というのは意外でした。映画を観てそれほどの身長だと思ってもみませんでした。でもアメリカ人は身長高い人が多いから、彼が特別高いとは見えなかったのかもしれません。ブラジリアン柔術の茶帯で、死後黒帯が寄贈されたそうです。

ポール・ウォーカーの家族

父親のポール・ウィリアム・ウォーカー3世はアマチュアボクサーのため、生計を立てるために下水道工事の下請けをしていました。祖父の“アイリッシュ”ビリー・ウォーカーはプロボクサーで真珠湾攻撃の生存者だったそうです。弟がふたり、ケイレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカーは死亡した兄の代役を努めました。彼らの顔にポールの顔をCGではめ込んだのです。

17歳年下の恋人との間に生れた娘メドウ・ウォーカーがいます。ふたりは結婚していませんし、別れています。

2歳から芸能活動をしている

2歳のころに赤ちゃんモデルとしていくつかのCМに出演した後、1980年代前半には子役としてB級映画とテレビドラマに出ました。高校に進学してからはショービスの世界から離れてしまいます。ところが、子役時代からのエージェントから声がかかり、アルバイトとして俳優活動を再起動します。高校卒業後にいくつかのコミュニティ・カレッジで生物海洋学を学んだものの、俳優の仕事がコンスタントに入ってきて、勉学の方は中途半端になりました。

ポール・ウォーカーがやりたかった役

ポールはアナキン・スカイウォーカー役のオーディションを受けたものの年齢が高すぎるということで落ちました。でもこの役は役者として唯一やりたかった役だったから本当に残念なことです。

私生活での彼は車好きなので、「ワイルド・スピード」の役柄はやりたかったものではありませんが、いろんな車が出てくる作品だから、撮影自体は楽しかったものでしょうね。

 

あのラジー賞にノミネート?

最低映画を選出するラジー賞で「ワイルド・スピード×2」(2003年)と「タイムライン」(2003年)の演技により、2004年の最低男優賞候補にされます。また2006年のラジー賞でも「イントゥ・ザ・ブルー」(2005年)での演技によりふたたび最低男優賞候補になりました。しかしどちらの賞でもノミネートもされていません。

こういった経歴のあるポール・ウォーカーがどうして自動車事故になったのか、詳しく見ていきましょう。

事故当日の状況

事故があったのは2013年11月30日です。フィリピンの台風の被災者のための資金提供を募るチャリティイベントに出席した後、友人のロジャー・ロダスの運転するポルシェに乗って帰路についたのでした。

しかし途中で防犯カメラに記録されたものによると、時速128㎞~150㎞のスピードを出して、コンクリート製の街灯や街路樹に激突して爆発炎上したということです。

事故当日に運転していたポールの友人について

ロジャー・ロダスは元レースドライバーでポール・ウォーカーと車関係の会社を経営し、慈善団体を立ち上げている親友でビジネスパートナーです。事故当日のイベントも彼らの団体によるイベントでした。

ロジャーがレースドライバーでしたから、事故当日に他の人たちとレースをして事故を起こしたのではないかともいわれましたが、他の車が暴走したということはなかったようです。

なぜ事故になったのか

イベントが成功して気分が高揚して車を飛ばしたのではないのでしょうか。ポールもロジャーがレースドライバーだったから、スピードを出してもとがめなかったのかもしれません。ふたりして気分がハイになって車を飛ばしたのではないかと憶測しますが、本当のところはふたりが亡くなったから彼らがどんな気持ちだったか分かりません。

ポールの事故死を巡る裁判

ポールの遺族はポルシェに欠陥があったのではないかと訴訟しますが、車に欠陥があるとは認められず敗訴になりました。

しかし、ロジャーの運転も原因のひとつと認められて、ポールの娘メドゥに対してはロジャーの遺族から損害賠償金を支払われることになりました。

ヴィン・ディーゼルは事故現場に現れて、集まったファンにスピーチ

「ワイルド・スピード」シリーズのもうひとりの主役であるばかりか、プロデュースも兼任していてシリーズの主柱であるヴィン・ディーゼルは事故現場に駆けつけて、集まっていたポールのファンに拡声器で話しました。

「皆さんに伝えたいことがあります。もし今、弟がここにいて皆さんがここに寄せている愛を目にしたら・・」とポールのことを弟と表現していますね。

「皆さんが弟に愛を示すために来てくれたことを自分の目で見てくれたら・・・この辛い時期に、ポールに示した愛を、彼の家族も見ることができるでしょう。この思い出は、私にとって永遠に忘れられないものです。ただ感謝の気持ちを伝えたかったのです。ここまで来て天国の天使にどれだけ感謝しているかを伝えてくれて、本当にありがとう」

「ワイルド・スピード」にポールが戻ってくる?

「ワイルド・スピード」の最終作に予定されている作品にはポールの演じたブライアンが戻ってくる可能性があると監督が示唆しています。となれば「ワイルド・スピード」シリーズからカットされた場面を利用するのか、CGでポール・ウォーカーを描くのかどうか不明です。もしそれを採用するならCG処理はちょっとねえと感じます。CG処理はずいぶんリアルにできるようになりましたが、やはり機械が描いた絵なのでどこか顔の表情が硬く血が通っていない風に見えます。なのでカットした場面の流用をしてほしいと思います。

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