超かぐや姫なぜ人気 サブスクと映画館は共存できるのか?

「超かぐや姫!」はNetflix配信用アニメですが、ごく一部の映画館で一週間限定上映の予約チケットがあっという間に完売して上映前に満席状態になります。この想定外の反応に上映期間を延ばしたり、上映する映画館を拡大して対応します。19館から100館以上に広げたのです。おかげで私の地元もいきなり「超かぐや姫!」の上映を始めました。上映するという告知がありませんでしたから、これはこのヒットぶりを受けたのでしょう。

超かぐや姫なぜ人気 サブスク配信用アニメが映画館上映でもヒットするのはなぜか?

Netflixで視聴したのに何で映画館の予約チケットを買ったのでしょうか。まあSNSを通して面白そうだと感知して初めて映画館で鑑賞する人もいるようですが、改めて映画館でも観たいとなる心理はどういうことがあるのでしょうか。

私が推測するに、このアニメは音楽が重要な要素になっているので、音響装置の良い映画館で観たいという欲求があったのでしょう。それが多数いたので予約チケットが売り切れとなる事態を引き起こしたようです。

かぐや姫なぜ人気 日本最古の物語をネット世界でアレンジしたアニメ

「竹取物語」をベースにボカロ文化、仮想空間(Vtuber)とライバー文化を盛り込み、アニメによるライブシーンを大きくフューチャーしているところが視聴者の心をひきつけたようなんですね。

ボカロ=ヤマハが開発した歌声合成技術VOCALOID、および同技術を使ったソフトウェアの略称です。パソコンやスマホに歌詞とメロディを入力して歌手の歌声を実際の歌手がいなくても作成できます。これで最も有名な例が音声ソフト初音ミクです。「超かぐや姫!」では多数のクリエーターによるエンタティメント集団superselllivetuneが作成した楽曲が使用されています。

Supersellは初音ミクで知られるクリエーター集団で、コンポーザーのryoが作成した楽曲が使用されています。

livetunesupersell同様クリエーター集団でしたが、今はミュージシャンkz(ケーゼット)のソロ・ユニットです。彼も初音ミクを用いて楽曲を作成しています。

このふたつの音声合成ソフトを使用した楽曲をライブ場面で流れてきます。これを映画館の音響設備で味わいたいというのもわかる気がします。

vtuber(バーチャルユーチューバー)文化=2D/3Dのキャラクターアバターを用いて配信活動を行う新しいネット文化です。ここでも初音ミクのような架空のキャラクター、キズナアイが2016年に活動開始したことが発端となります。キズナアイの声を担当したのは声優の春日望です。

ライバー文化=スマートフォンを通じ、配信者(ライバー)と視聴者がリアルタイムに交流し、「投げ銭」やコメントで直接応援し合うファンコミュニティ文化です。you tubeなどの動画投稿と違うライバーと視聴者の一体感が特徴です。

こうした今のネット空間にかぐや姫を取り込んでいく、というところがこのアニメが、受けた理由でしょう。またSNSによる口コミが大きく影響しました。実写映画の興収第一位になった「国宝」もこの口コミの役割が大きかったのです。

超かぐや姫なぜ人気 これからの映画興行の新しい形態になりうるか?

このアニメで注目されるのは、サブスク配信専用アニメを映画館上映のハイブリット展開していることです。

映画館はサブスク配信の台頭により窮地に立たされると思われました。映画館に行くよりはサブスク配信の方が手軽ですからね。映画館に行くとなると上映時間に合わせる、食べ物は映画館の売店で販売しているもののみ、交通費に観終わってからの食事代と時間とお金の手間がかかります。サブスクなら自宅で観る時間も自由で食べるものも自由、好き勝手にできますからね。

しかし、今回の場合はNetflixで鑑賞してなおかつ映画館で観たいという人が多くて、予約チケットが売り切れという予想外のことが起こりました。これが意味するのは映画館で観るのが面倒ではないということですね。サブスクで鑑賞してなおかつ映画館で観たいという欲求にかられる作品があれば、映画館がサブスクに押されて消滅することはないのです。

超かぐや姫なぜ人気 サブスクは映画館との連携で新しい興行形態を確立するか?

またSNSによる口コミでNetflixに加入していない人が映画館に足を運んだわけです。ネット空間とSNSという今のトレンドを上手く取り込んでいることが成功の要因でしょう。これは映画ファンでなくても、映画館で観ることの価値がサブスクによりもあるという認識があるからではないのでしょうか。今回の場合は、音楽の魅力が大きいのだと思います。マニアだと自宅で凝った音響装置を揃えるとは思いますが、それでも映画館の音響には勝てません。

これはサブスクとの連携で映画館は新たな興行形態を生み出したというわけです。当たり前なんでしょうけど、映画館に足を運ばせる魅力のある作品があれば良いということです。まあ言うは易く行うは難しで簡単にできることではありませんが、でも映画も商売、ヒット商品を出さねばならないのは使命ですから頑張っていただきましょう。こちらの観る気を起させる作品を作ってくださいとお願いしたいですね。

超かぐや姫海外の反応 予約チケットのヒットと海外の反応は?
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