ファスト・サーガ「ワイルド・スピード」軌跡PART4

今回は2025年現時点で最終作となった「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」とスピンオフ作品「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」について語ります。

「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」は3部構成

「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」は当初は2部作の前編として企画されています。しかし現在では3部作として製作すると発表しています。少なくてもこの後、シリーズは2作製作されるのでしょう。また女性を主人公にしたスピンオフ作品や「スーパーコンポ」の続編も予定に入っているようです。

ヴィン・ディーゼルと不仲のドウェイン・ジョンソンは・・・・

この作品の前作「アイスブレイク」でヴィン・ディーゼルと不仲になったドウェイン・ジョンソンは「スーパーコンボ」は自身が主役でもありましたから出演したものの、今後「ワイルド・スピード」シリーズには復帰しないと表明しました。

ディーゼルとは和解はしていますがこれは曲げないようです。ディーゼルによるとジョンソンは常にキャストをサポートして、シリーズの成功を応援はするが、復帰の可能性はないと告げたと明かしています。

ドウェイン・ジョンソンは去ったがジェイソン・スティサムは帰ってきた

ドウェイン・ジョンソンは戻らないが、デッカード・ショウ役のジェイソン・ステイサムは戻ってきました。彼は「ジェットブレイク」でノークレジットの出演もしています。

 

 

本物志向でアクション映画を撮る

本作のルイ・レテリエ監督はインタビューでこう答えています。

「視覚効果の協力も必要でしたが、すべては実写に根ざしたものにする必要がありました。視覚効果は主に安全性と撮影範囲の拡大を目的としていますが、現実に即した基盤が必要です。それがなきゃやりすぎになるでしょう。第一作や「ワイルド・スピード3」のような地に足がついた映画にしたかったのです。それが私のスタイルで皆もそれを受け入れたのです」

「この作品でやりたかったのは、まさに私のスタイルなので、より現実に根ざしたものにしました。それがジョナサン・リン監督との違うところで、「ジェットブレイク」では宇宙にまで行ってしまったでしょう。宇宙に行ってしまっては、あれを超えるものはできないと思いました。でも私にできることは実際にはやったことがないことをすることでした。例えば1トン爆弾、つまり実際に1トンの金属球をローマ市内で転がして、コロッセオを破壊しないように祈るといったところです。」

 

ミッシェル・ロドリゲスとシャーリーズ・セロンはその監督の指示なしのアドリブの格闘場面を撮りました。

 

さて「ファイヤーブースト」の続編は2025年4月4日に全米で封切りの予定でしたが、脚本組合のストライキの影響で2026年6月に延期になりました。シリーズの最終作ですが、本当にそうなるかどうかは分かりません。

スピンオフ作品「スーパーコンボ」はドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムのコンビネーションが受けた

さてここで「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」(2019年)についてお話します。本作品はスピンオフとなりますからシリーズ番外編です。「ICEBREAK」の続編でもあります。この作品でのドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムのコンビネーションやコメディ演技が受けたので、スピンオフでこのふたりを主演で作ろうということになったようです。

しかし、ドウェイン・ジョンソンは「ICEBREAK」でヴィン・ディーゼルと不仲になってしまいます。後で仲直りをしていますが、このためにシリーズに出演しない宣言をしました。しかし「スーパーコンボ」とこの作品の続編は彼が主演ですから出ないわけにはいかず、出演しています。もちろん続編も出演しています。

ドウェイン・ジョンソンによるキャスティング

さて、ジョンソンとステイサムは主演ばかりかプロデューサーとしても名を連ねています。

ジョンソンは「スーパーコンボ」以前からジェイソン・モモアに自身が演じるホブスの兄弟役を依頼しました。しかしスケジュールの都合で出演は叶いませんでした。「次のホブス映画でぜひ」と期待を寄せました。ところがヴィン・ディーゼルはモモアを「ファイヤーブースト」で「MEGAMAX」の悪役ヘルナン・レイエスの息子役に起用しました。サディスティックで両性具有で派手なキャラクターでありますが、こうなると、ジョンソンの希望に反することで、これも不仲の一因なんでしょうかね。

 

ジョンソンはまたキアヌ・リーヴスにテロ組織の長官役をオファーしました。しかしキアヌと話し合ったところ、クリエィティブな面でしっくりいかないということで結果としてキアヌの出演は無しになりました。納得のいくことだったので最良の選択だったとし、将来のためにまた検討の余地を残したのです。ということはキアヌが出てくることもあるかも知れませんね。

「スーパーコンボ」以外の番外編

「ワイルド・スピード」シリーズはスピンオフの他にアニメーションも製作されています。「ワイルド・スピード/スパイレーサー」というタイトルでNetflixが製作して配信されています。ご興味のある方はそちらも鑑賞してください。

 

また2本の短編映画「ワイルド・スピード×2序章」(2003年)「ロス・バンドレロス~盗賊たち」(2009年)も製作されました。こちらの方は鑑賞は困難ですね。ブルーレイやDVDの映像特典にも含まれていません。でもいつかチャンスが訪れるかも知れません。それを期待したいと思います。

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