日本で唯一のアクションができるスター女優・志穂美悦子が結婚を機に専業主婦になってしまいましたが、最近歌手としてふたたび芸能界に戻ってきました。70近い歳でありますから、アクションは望めないでしょうが、まあ女優としてもカムバックして欲しいものです。
志穂美悦子 若い頃 彼女が銀幕のスターになる以前
志穂美悦子以前は女優のアクションはヘナチョコでありました。ふにゃふにゃした動きで敵をやっつけるというものでありましたが、これはまあ女性がやっているから仕方ないという認識でした。もともと日本はアクションを軽視していましたから、男優がアクション出来なくてもまあいいかみたいになっていました。
そんな状況を打破するために千葉真一が本格的にアクションの出来るスタントマンを養成するためにジャパン・アクション・クラブを立ち上げます。千葉自身もテレビドラマ「キイハンター」などでキレのいいアクションを披露します。
そんな千葉に志穂美悦子はあこがれを抱き、千葉の弟子になります。そうして本格的にアクションのできるスター女優が誕生するのですね。
しかし残念なのは志穂美悦子が引退したあと、アクション女優が続いて出てこなかったのですね。
釈由美子などアクションを作品中で披露した女優も数名いましたが、志穂美が活躍した時代に東映というメジャーな会社が、彼女のためにアクション映画が次々と企画したので、アクション女優としての地位を確保しました。そんな土壌がなくなってしまったために、アクション女優が育たなくなくなりました。
しかし、志穂美の活躍のおかげで、女優といえどもアクションをちゃんとできないといけないという認識にかわり、大昔のようなへなへなしたものが許されなくなったというのは大きな影響であります。
そんな邦画のアクション映画に偉大なる足跡を残した志穂美悦子の主演第一作「女必殺拳」をご紹介します。
志穂美悦子 若い頃 「女必殺拳」が企画された当初
この映画はもともとは「燃えよドラゴン」(1973年)でブルース・リーの妹役を演じたアンジェラ・マオを主演に招こうとしたものです。
しかし、アンジェラも「燃えよドラゴン」の大ヒット以来、人気も上昇しましたから、出演条件が厳しいものでした。
東映としてはその条件がのめないので、彼女を諦めます。
志穂美悦子 若い頃 代役としての主演第1作
そこで千葉真一がこれが志穂美悦子を売り出すチャンスと見て、彼女の主演を勧めます。今までスタントやわき役を勤めていた志穂美は堂々と主役を張るのです。
ストーリーは中国人と日本人のハーフである志穂美悦子が麻薬捜査官・宮内洋が麻薬組織に潜入して行方不明になり、彼女が兄を探し来日して悪の組織と闘うというものです。
麻薬密造工場や敵のボスが鉤手なのは「燃えよドラゴン」からのパクリなのですが、これが大ヒット映画の便乗映画の安っぽさ。そんなところは安い総菜ながら一流料理とは違うおいしさでもあります。
映画の出来も「燃えよドラゴン」が受けているのでさっさと作ったものでありますから、雑なものです。
でもこういう映画で黒澤明のような丁寧な作品を求めていませんから、この雑さがアクション映画に必要なスピーディな展開を生んでいるのでこれでよしとします。いろいろと突っ込みを入れたいところもありますが、それもB級映画の味ですね。
志穂美悦子 若い頃 彼女のキレのいいアクション 見事なものです。
それでも志穂美悦子の魅力全開であります。これまでのヘナチョコなアクションと違い、格闘技を学び、スタントの練習を積んだ彼女はきびきびとした動き、腕や足がきれいにびしっと伸びる形は見事なものです。
しかも美人だし、普段はかわいいのに戦いの場面では凛とした表情には、弱々しいところがありました。この厳しい引き締まった顔つきには次々と敵をやっつけるということに説得力があります。その当時、中学生だった私は志穂美悦子のかっこよさすぎる美人女優としてすっかり魅了されました。そんな彼女だからたちまちアイドル並みの人気も確保したのですよ。
そんな彼女が引退しても、彼女の映画をビデオやDVD、サブスクで鑑賞しつづけ、今もあこがれの気持ちを抱いております。
志穂美悦子の現在は・・・↓↓↓↓

日本で唯一無比のアクション女優↓↓↓↓

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