「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」が2025年12月19日に日米同時封切りの予定です。
「アバター」シリーズの三作目です。このあと四作目が2029年12月21日、五作目が2031年12月19日に公開予定です。
第一作目(2009年)は世界歴代興収第一位です。続編の「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(2022年)も歴代三位を記録しています。ちなみに第二位は「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)です。だからシリーズ化は当然のことでありましょうし、2025年11月の時点では、「アバター」を5作製作する予定です。
日本では第一作目「アバター」が156億円で二作目が42億円でした。42億円でも結構な成績でありましたが、世界中の興行成績と比べたら、期待外れだったということです。
アバター気持ち悪い?アバターの作品としての素晴らしさ 3DとCG映像の飛躍的な進歩
第一作目が超メガヒットしたのは、3D映像があまりにも素晴らしかったのです。この映画が登場する前の3D映画というと赤と青のセロファンを使ったメガネで観るもので画面が暗かったのです。だから観ていて少し疲労感がありました。しかし、この映画では技術革新して明るい画面で鮮やかに立体感が味わえるのが驚きでした。それでも赤と青のセロファンは使わないとは言うものの偏光メガネの使用は少し画面が暗くなるので、映画評論家の蓮見重彦氏はそれに不満を述べました。
しかし3Dもさることながら、CG映像もピークに達したというところもありました。SF映画は誰も見たことがない世界を描き出すのが魅力ですから、舞台となる架空の星、パンドラの風景を実在する星のようなリアルなものとして観客を魅了します。
その星に住むナヴィも人型のエイリアンでありますが、実在する人間とは違う微妙な形がCGでリアルに描いています。
ところがこのナヴィが気持ち悪いと評判がよろしくないのですね。
アバター気持ち悪い?異星人の皮膚の色が青色なのが問題なのか?
なぜ気持ち悪いのかと言えば、ナヴィは青い肌をしていて、大きな目、細長い手足が、実在する私たち地球人とは顔のパーツが多少異なるデザインが人によっては不快感が生じるようです。私はそこはあまり気にならないのです。というか異星人を描くのであれば地球人とは違うデザインじゃないとSF映画としてはいまいちですからね。
その他にはパンドラに生息する生物がデザインによっては気持ち悪く思う人もいるでしょう。
ファンタジー映画ではありますが、暴力描写やグロテスクな場面はリアリティがありますからそこが嫌だという人もいるでしょう。
といった不満がある人は乱暴で偏見であるかもしれませんが、SF映画にあまり関心がない人じゃないかと思いますね。
SFを愛好する私としてはナヴィとクリーチャーの異様さも受け入れられますし、むしろこういう処置をしないとSF映画としては魅力が薄いでしょう。
アバター気持ち悪い?不快感をもたらすのは当然か?海外の反応は?
しかし、ナヴィの気持ち悪さは理解できないこともありません。皮膚が青いというのはどうしても不快に思いますよね。私も青いというのはあまり良い印象を受けませんし、なんでうすだいだいにしてくれなかったのかなあと思います。まあうすだいだいじゃ地球人と変わりませんから、そこはSF映画としてどうなのよというところでしょう。
日本人には青い空と青い海から連想して清潔感、さわやかな色と捉えていますが、これをうすだいだいにすると冷淡やゆううつなイメージを受けます。
西洋だとマリッジ・ブルーという言葉があるとおり、青は日本人の連想する空や海よりもゆううつという否定的なものと捉えることが多いです。
アメリカでのこのナヴィの評価は日本と同じです。海外での評判はほとんど映像がきれいなのを称賛していますが、一部ではナヴィが気持ち悪いと思うことでした。
やはりナヴィの異様なデザインは不気味で不快だと思うようです。しかし、映像の美しさを評価しています。
アバター気持ち悪い?異星人の評判の悪さがむしろSF映画らしい?
青色で顔のパーツが異様なので気持ち悪く思うことでしょうね。私は異世界を描くものとして、良い印象は受けませんが、こういうデザインはSF映画としてあり得るものとして、作品自体の価値を下げるものとは思いません。
SF映画として異星人なんだから異様に思えるデザインでいいと思います。老若男女すべてに受け入れられるようにかわいいデザインにするとこういった不評もないでしょう。しかし、それだと今度はSF愛好家から子供向きファミリー映画向きとしてひんしゅくものだろうなあと思います。

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