トム・クルーズがアカデミー賞名誉賞を受賞したというニュースが入りました。コロナ過で映画館の観客動員数が激減するなかで、映画製作を積極的に続けたことによるものです。「ミッション・インポッシブル ファイナル・レコニング」の大ヒットといい、今回のアカデミー賞受賞は念願のものだったから、絶好調ですね。
「ミッション・インポッシブル」と「スパイ大作戦」の違いは?↓↓↓↓

そんな彼が今のような大スターでないころはどうだったのかという下積み時代の映画を一本ご紹介します。
トム・クルーズ若い頃 役どころは軽いけど重要な作品
それは1983年製作の「アウトサイダー」です。これは「ゴッドファーザー」(1972年)の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督で、C・トーマス・ハウェル、マット・ディロン、ラルフ・マッチオ、エミリオ・エスティベス、ダイアン・レイン、パトリック・スウェイジ、ロブ・ロウらの後に活躍する若手俳優が揃った作品で、当時は話題を集めた作品です。
これらの若手俳優はブラッド・パックと呼ばれていました。小僧集団といった意味でもありますが、当時の日本ではヤング・アダルト・スターという名称も用いていました。
トム・クルーズ若い頃 当時は将来が期待されていた俳優がいっぱい出ていたが・・・
しかし2025年現在ではこれらの若手俳優もおじさんになってからはあまり衆目を集めるほどになっていません。結局、トム・クルーズとダイアン・レインが今でもコンスタントに出ているという結果です。パトリック・スウェイジは「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990年)の大ヒットでこれからの活躍も期待されていて、確かな演技力で順調にいくかと思われましたが、2009年9月に肝臓がんで死去しました。ラルフ・マッチオもあまりパッとしなかったんですが、「ベスト・キッド」(1984年)のダニエル役が大当たりしました。ダニエルの宿敵コブラ会をジョニーを主人公にした「コブラ会」がテレビシリーズになり、そこでは成長したダニエルをマッチオが演じています。さらには2025年8月に封切られる「ベスト・キッド レジェンズ」でリメイク版で主演したジャッキー・チェンと初共演しました。他の出演作品が話題にならずとも当たり役がひとつあると続編にも出演できるし役者としてはありがたいものでしょうね。
トム・クルーズ若い頃 トムの役は軽いけれども、巨匠の映画に出てというところで重要な作品
さて、トム・クルーズの本作品のやくどころではいてもいなくてもストーリー上何の問題もない軽い役です。しかし、トムの下積み時代の作品から、この作品を選んだのは以上のような話題性があるからです。軽い役とは言えコッポラ作品に出ているのはなにかしらキャリアに寄与することでしょう。ただコッポラ作品としては軽量で徹底的に若い観客の好みにしているところが巨匠らしからぬ、という感じであります。対立するふたつのグループというところは、「ウェストサイド物語」(1961年)をモチーフにしていると思います。
トム・クルーズ若い頃 歯並びが悪い?
存在も軽いトム・クルーズなんですが、この作品を改めて鑑賞しますと、彼の歯並びが悪いのに驚きました。後の作品では綺麗になっているところを見ると、矯正したのか、歯を抜いて入れ歯なのかという疑惑が湧いてきますね。キスが文化(?)のアメリカ合衆国では口臭と歯並びはとても気にします。そうでなくても、スターになるためにはこの歯並びが悪いと言うのはマイナスですからね。
また乱闘場面で、トムは誤って顎を殴られ翌日には歯科治療をしました。その治療を受け持った歯科医はトムと共演者が映っている写真を診療室に保管しているとのことです。でもこの映画は2025年の今からしたら40数年前の話ですから、このお医者さんが存命なのかどうかも分からないですが、その写真はお宝ですね。
トム・クルーズ若い頃 アクションスターへ移行するのは当然?
それとトムが後にアクションスターにシフトする萌芽があるのが見どころになっています。彼はトラックのボンネットに飛び乗り、そこからバク転して向こう側に降りるというスタントを自身で演じています。これをワンカットで見せていますので、本人がやっているのは確かなのです。これは共演者であるパトリック・スウェイジが指導したものです。
トムはこの撮影前に原作者S・E・ヒントンに近づいて、昼食を食べすぎて吐き気がするため、スタントが出来ないと心配していると話しました。ヒントンはトムに吐いたら気分が良くなるかと聞き、トムはそう思うと答えました。ヒントンは彼を生卵を吐くまで飲ませました。結果、トムは気分が良くなりスタントを難なくこなしました。この場面を観たときはこのエピソードを思い出してください。彼は正にアクション映画のヒーローなんだということを確認できます。この場面だけでトムのファンなら観ておいても良い作品であります。
トム・クルーズ若い頃 若気の至りの失敗
また若い俳優たちがたくさん出演していますが、彼らはこのロケ先で宿泊していたホテルでやんちゃをしています。若気の至りですね。数年後、トム・クルーズはこのホテルの従業員を紹介されて、トム・クルーズは即座にあの時はごめんなさいと謝罪したそうです。
というわけで、作品的には優れたものとはいえませんが、映画好きだと話題がいろいろあるので話のネタにつかえるかなあというところで、今回紹介してみました。
トム・クルーズについて記事にしてみました。↓↓↓↓

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