天空の城ラピュタ 実は興収は大爆死!それがジブリの名作と呼ばれるまでの軌跡と秘話を徹底的に解説

「天空の城ラピュタ」は封切り当時はジブリ作品歴代興収で21位で11・6億円でした。おやっ、と思いますよね。でも「となりのトトロ」+「火垂るの墓」が20位、「風の谷のナウシカ」が19位です。このあたりのジブリ作品は1980年代の映画です。まだジブリや宮崎駿がブランド化していない時代ですから、大ヒットにいたらず興行が苦戦したこともしばしばありました。「天空の城ラピュタ」も予想よりもはるかに下回ったので関係者は渋い顔となりました。 

しかし、テレビ放映によって宮崎駿とジブリが鉄壁のブランドになってから、興行的に惨敗だった作品も注目されるようになったのです。 

天空の城ラピュタ 今なお愛される名作 ランキングで常に上位に挙げられる人気作品

さて各種アンケート結果を見てみましょう。 

「みんなのランキング」ジブリ映画人気ランキング:第1位
(5,000人以上が参加した大規模投票にて、『千と千尋の神隠し』を僅差で抑えて首位を獲得しています) 

「ねとらぼ」何度も見たジブリ映画ランキング:第2位
(王道の冒険活劇として、繰り返し鑑賞するファンが圧倒的に多い作品です) 

「grape」40代〜60代が選ぶ一番好きなジブリ映画:第2位
(リアルタイム世代からも非常に高い支持を集め続けています) 

各種アンケート(マイナビ・日刊工業新聞など):第3位
(『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』と常にトップ争いを繰り広げています) 

 

 何度観ても面白い「天空の城ラピュタ」は何の予備知識が無くても面白い作品ですが、作品にまつわる裏話を知ると面白さが増しますよ。そこでここにトリビアをご紹介しましょう。 

 天空の城ラピュタ バルスは滅びの呪文!ラピュタの真の意味とは?

『天空の城ラピュタ』の物語において、「バルス」はラピュタ帝国に伝わる「滅びの言葉(呪文)」です。 

主人公のパズーとシータが、ラピュタの超科学兵器や強力な力を悪用しようとするムスカの野望を阻むため、二人同時に唱えました。 

 呪文が唱えられると、飛行石の力が解放されて巨大な光を放ち、ラピュタ城の基底部(要塞部分や大量虐殺兵器の機能)が崩壊して海へ落下しました。 

ムスカが世界支配に使おうとした巨大な力や兵器システムを永久に封印し、人々に危害が及ばないようにしました。 

 武力や兵器となる部分は崩壊して失われましたが、城の中央にそびえる巨大な大樹とその根、そして上部の庭園部分は残り、ラピュタの真の姿として宇宙・空の彼方へと上昇していきました。 

物語においては、「支配や暴力を生み出す文明の力を放棄し、自然や人間として生きていく決断」を象徴する重要な言葉となっています。 

 テレビ放映があるたびに人気が高まっていきましたが、困ったこともあります。テレビ放送時に視聴者が一斉にSNSへ「バルス」と投稿する「バルス祭り」は有名ですが、あまりの負荷に巨大サーバーすら落ちることがあり、放送時には各プラットフォームが対策に追われる風物詩となっています。     

 

天空の城ラピュタ キャラクターと配役の裏話 ドーラのモデルとは? ムスカの設定年齢は?

  • ドーラのモデルは宮崎駿監督のお母さん強烈なリーダーシップと優しさを併せ持つ空賊のママ・ドーラは、宮崎駿監督の実の母親がモデルとされています。宮崎監督自身「精神的な強さや性格は、おふくろそのもの」と語っています。

  • ムスカの年齢と設定:圧倒的な冷酷さと知的さを見せるムスカ大佐ですが、設定上の年齢は28歳(※諸説あり)。若くして特務機関の指揮を執る優秀な官僚であることが伺えます。

 

天空の城ラピュタ 天空の城の名称の元ネタは?海外ではこの名称が返られているのはなぜ?

ガリバー旅行記からの採用:ラピュタという名前は、ジョナサン・スウィフトの諷刺小説『ガリバー旅行記』第3部に登場する「空飛ぶ島(Laputa)」から取られています。 

海外展開での名称変更:スペイン語圏など一部の国や地域では、「Laputa」が俗語(娼婦を意味する言葉)に近い響きを持つため、公開時にタイトルを『Laputa: Castle in the Sky』から単に『Castle in the Sky』に変更したり、劇中の発音を少し調整するなどの工夫がなされました。 

天空の城ラピュタ わずか5分で企画が決まった!          宮崎駿の圧倒的な企画力

宮崎駿監督がプロデューサーの高畑勲氏や鈴木敏夫氏に『天空の城ラピュタ』の構想を提案した際、ストーリーからキャラクター設定までをわずか5分間で一気に熱弁し、企画が即決したと言われています。宮崎監督の頭の中には小学生の頃から「少年が少女と出会い、空の城を目指す冒険劇」のイメージが温められていたそうです。 

天空の城ラピュタ  ロボット兵のルーツとは?

ラピュタに登場する独特なデザインのロボット兵ですが、実は宮崎駿監督がジブリ以前に手がけたテレビアニメ『ルパン三世(新)』の最終話「サヨナラ愛しきルパンよ」に登場するロボット「ラムダ」が原型(セルフオマージュ)となっています。 

 天空の城ラピュタ グーニーズに酷似した?王道の冒険活劇がルーツの両作

当時、宮崎駿監督やスタッフが『グーニーズ』を意識していたかについては諸説ありますが、当時のハリウッドや日本で「少年少女の王道冒険活劇」というジャンルが非常に盛り上がっていた時代背景も大きく影響しています。 

ドーラ一味とフラテッリ一家(グーニーズの悪党)の大きな違いであり、ラピュタの最大の魅力でもあるのが、ドーラたちのポジションの変化ですよね。 

宮崎監督の母親がモデル ドーラは宮崎監督の母親の強烈な性格や精神的な強さがそのまま映し出されたキャラクターですが、単なる「悪役」として終わらせず、物語の中盤からパズーとシータの最高の理解者・味方になっていきます。 

「愛嬌と人情」のある空賊 最初は飛行石を目当てにシータを追っていたものの、パズーの真っ直ぐな意気込みやシータの健気さを認め、最後には疑似家族のような絆で二人を命がけで守る姿は、まさにドーラというキャラクターの懐の深さを示しています。 

悪党として登場しながらも、後半では誰よりも頼もしい味方になるドーラ一家の存在が、『天空の城ラピュタ』をただの宝探しにとどまらない、温かく魅力的な名作に仕立て上げている大きな要素と言えますね。 

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