「タイタニック」の主題歌は当初はエンヤを予定していました。ところがエンヤがオファーを断ったためにセリーヌ・ディオンが歌うことになります。
オファーが断られ、最終的にセリーヌ・ディオンの主題歌『My Heart Will Go On』が誕生するまでには、いくつかの経緯とドラマがありました。
タイタニック主題歌 なぜエンヤはタイタニック主題歌を歌うのを断ったのか?
エンヤが依頼を断った理由 :キャメロン監督は元々エンヤの大ファンで、映画の編集 段階でも彼女の音楽を仮のBGMとして使っていたほどでした。
しかし、提供されたオファーが「映画音楽家(ジェームズ・ホーナー等)との共作(コラボレーション)」という条件だったため、エンヤ側が辞退しました。彼女は作詞・作曲・演奏・歌唱までを自身と長年の制作チームのみで完結させるポリシーを徹底しており、他者との共作を受け入れないスタンスだったためです。
タイタニック主題歌 エンヤに断られた後のジェームス・キャメロンと映画音楽の巨匠はどういう方向へ持っていったか?
ジェームズ・ホーナーの起用 :エンヤに断られたキャメロン監督は、映画音楽作曲家のジェームズ・ホーナーにスコア(劇伴)の制作を依頼しました。ホーナーはエンヤの持つケルティックで幻想的な雰囲気を踏襲し、ノルウェー出身の歌手シセル(Sissel)のヴォーカリーズ(言葉のない歌声)を劇中曲に採用しました。
キャメロン監督の「歌モノ拒否」とホーナーの密かな画策 :キャメロン監督は「ポップソングをエンディングに流すと映画の格が落ちる」と考え、主題歌(ヴォーカル曲)を入れることに強く反対していました。エンドクレジットを含め、映画本編には一切歌を入れないことを固く決意していました。
しかし、作曲家のジェームズ・ホーナーは、映画を感動的なエンディングで締めくくりたいと考え、歌が最適だと考えたのです。彼は密かに作詞家のウィル・ジェニングスと歌手のセリーヌ・ディオンと協力し、映画のメインテーマをメロディーに用いて「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を制作しました。
デモ音源は20世紀フォックスの幹部のほとんどが立ち会う中で録音され、彼らはこの曲を気に入ります。ホーナーは録音をキャメロン監督に聴かせたところ、監督は好意的な反応を示したが、歌手がディオンだとは知らなかったのです。彼女がカナダ出身だと知らされたキャメロン監督は、「ああ、彼女は有名だよね?」と答えました。
タイタニック主題歌 エンヤの代打になったセリーヌ・ディオンも当初は嫌だった?
セリーヌ・ディオンの歌唱と監督の翻意 :実はセリーヌ自身も最初は「また映画の主題歌を歌うの?」と乗り気ではありませんでした。が、ホーナーの強い説得で一発撮り(デモ録音)に応じました。
その後、ホーナーはキャメロン監督の機嫌が良いタイミングを見計らってこのデモテープを試聴させました。曲の素晴らしさとセリーヌの圧倒的な歌唱力に感銘を受けたキャメロン監督は即座に考えを改め、主題歌としての採用を決定しました。
結果として、エンヤの辞退から始まった一連の出来事が、映画史・音楽史に残る大ヒット曲『My Heart Will Go On』を生み出すこととなりました。
蛇足のトリビア : 2012年、映画の3D再公開直前に行われたMTVニュースのインタビューで、ケイト・ウィンスレットは、映画の中で重要な役割を果たすセリーヌ・ディオンが歌う「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」という曲が大嫌いであることを明かしました。彼女はこう説明した。「『皆さん、聞いてください!これはセリーヌ・ディオンの曲ですよ!』と言えたらいいのに。でも、言えないんです。ただそこに座って、心の中で思いっきり目を回しながら、真顔でいるしかないんです…あの曲は私を悩ませるんです。」
タイタニック主題歌 セリーヌ・ディオンが闘病生活から奇蹟の復活宣言!
さて、映画の大ヒットで主題歌を大いに売れてセリーヌ・ディオンとしてもまたシンガーとしての格があがりました。最初は乗らない仕事だったけど、引き受けて良かったですね。
その彼女の現状はどうかというと難病を患っていたのです。
難病の公表: 2022年12月に、筋肉のけいれんや麻痺を引き起こす希少な神経疾患「スティッフパーソン症候群」の診断を受けたことを公表し、活動を休止しました。実は診断の17年前から症状に悩まされていたことをのちに明かしています。
ドキュメンタリーの公開: 2024年には闘病生活を赤裸々に描いたドキュメンタリー映画『アイ・アム セリーヌ・ディオン ~病との闘いの中で~』が配信され、大きな反響を呼びました。 このドキュメンタリー映画はAmazon Primeで配信されていますので、ぜひご覧ください。
パリ五輪での奇跡の復活: 2024年7月のパリ五輪開会式でエディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」をエッフェル塔から熱唱し、圧巻のパフォーマンスで世界中に感動を与えました。
体調と心境: 体調はしっかりと管理されており、再び歌やダンスができるまでに回復。「準備は万端で、ワクワクしている」とファンへメッセージを送っています。
復帰コンサート: 2026年3月の誕生日に、同年9月12日からパリの「パリ・ラ・デファンス・アレナ」で全10公演の復帰コンサート(レジデンシー公演)を開催することを発表しました。
セリーヌ・ディオンが難病を患っていたとは驚きでしたが、復帰コンサートができるまで回復したというのは嬉しいですね。
