天空の城ラピュタ 登場するロボットについて疑問にお答えします。なぜ怖い?正式名称あるの?モデルとなったのは?

「天空の城ラピュタ」に登場するキャラクターでもっとも魅力的なのは「ロボット」あるいは「ロボット兵」と呼ばれるものですね。 観終わって一番印象に残る方も多いでしょう。 

そこでここではこのキャラクターを徹底的に解説していきましょう。 

天空の城ラピュタ ロボットには戦闘用と園丁用がある

 このキャラクターは「ロボット兵」と呼ばれるのは実は適切ではありません。 

なぜならこのロボットは戦闘用と園丁用に使用目的が区別されているからです。園丁用ロボットは「兵」とは呼べないのです。 

しかし、戦闘用と園丁用はデザインが多少変わるだけで、作中ではその区別をはっきりさせていません。 

私たちもアニメでロボットと言えば、戦闘用と反射的にイメージするわけで、この作品を鑑賞している間は用途別に違う、というのがあまり伝わってきません。だからロボット兵に落ち着いてしまうのでしょう。 

しかしだからこそ、映画の終盤で、ロボットがラピュタにいる小動物たちとともにバズーとシータを見送る場面がほのぼのとしていて、戦闘用と思ったロボットが実は・・・という逆転劇と感じるわけです。

私も最初に観たときはそう思いましたよ。作品を見誤った誤解であるわけですが、宮崎駿監督も戦闘用と園丁用に分けておきながら、両者の区別をはっきりさせなかったのは、これを狙ったように思います。ロボットと言ったって、軍事的なものとは限らないことを描くために、戦闘用と園丁用の区別を作中ではあいまいにしておいたと思います。

それが後述しますが、宮崎監督の狙いだと考えています。 

 それとこのロボットはもうひとつ「看護用」のもいるのです。これは作中には登場せずにラピュタにはそういうものもいると示唆するだけにとどまっています。 

 天空の城ラピュタ ロボット兵のルーツは風の谷のナウシカに出てくる巨神兵なの?

さて、このロボットのルーツは、宮崎駿がジブリ以前に手がけたテレビアニメ『ルパン三世(新)』の最終話「サヨナラ愛しきルパンよ」に登場するロボット「ラムダ」が原型(セルフオマージュ)となっています。 

「風の谷のナウシカ」の巨神兵をルーツに考える方もいらっしゃいますが、ジブリの公式発表では「ラムダ」としています。 

また宮崎監督はロボットの頭のデザインは時計からと、述べています。 

「時計の裏ブタを取ると、不思議な感じで機会がつまっているでしょう。 顔のデザインは、あれから来ているんですよ。」 

天空の城ラピュタ ロボット兵はなぜ怖いのか? 

さて、このロボット兵が怖いと言われています。特にお子様の視聴者には不気味に映りますよね。 

無表情と電子音の不気味さ 感情を読み取れない無機質な目(レンズ)と、言葉ではなく「ピロリロ…」という独特な電子音を発する姿が、意思疎通の不可能な不気味さを感じさせます。 

人間離れした異形のフォルムと動き 極端に長い腕や蛇腹状の関節、独特の這いずるような歩行・飛行形態など、生物とも機械ともつかない不気味な動き(不気味の谷現象)が恐怖心を煽ります。 

要塞(ティス)を壊滅させる圧倒的な破壊力 物語前半で覚醒した際の、レーザーで要塞を火の海に変える圧倒的な殺傷能力と、銃弾を受けても止まらず突き進む頑丈さが「勝てない存在」としての恐怖を決定づけています。 

そうして怖がらせる反面、園丁用ロボットもいて戦闘用ロボットとのギャップが際立つことになります。 

 「優しさ」とのギャップが生む狂気 庭園で小鳥や花を愛でる「園丁型」の穏やかな姿を知っているからこそ、ひとたび主人の命令や防衛システムで作動した際の「殺戮兵器」としての容赦なさが、より際立って恐怖を感じさせます。 

ここに宮崎駿監督のメッセージが読み取れますね。人間が使いようによっては機械が兵器にもなり、また自然との調和が取れるものになるということですね。 

人間が進化する過程であるものを発明して、それを武器にするのか生活に欠かせない便利な道具にするのか、扱う人間次第ということがテーマなんでしょう。 

天空の城ラピュタ ロボットの正式名称はあるの? 

 映画『天空の城ラピュタ』劇中および公式において、彼らに固有の個体名や特別な固有名詞(固有の名称)はありません。 

公式設定や資料集では、その役割や形態に応じて以下のように分類・呼称されています。 

ロボット兵(または単にロボット) 

公式パンフレットや設定資料、ジブリの公式グッズなどで最も広く使われている標準的な呼び方です。 

園丁用ロボット(園丁型) 

ラピュタの庭園や自然を守り、植物や動物の手入れをするタイプ。腕に突起がなく、穏やかな行動をとります。 

戦闘用ロボット(兵隊型 / 軍事用) 

腕に翼膜(ヒレ状の突起)があり、飛行能力や圧倒的な破壊光線(レーザー)を備えた戦闘用のタイプ。 

なお、デザインの原点となった宮崎駿監督の過去作品『ルパン三世』TV第2シリーズ最終話(「死の翼アルバトロス」等)に登場する類似のロボットには「ラムダ」や「シグマ」といった名前がついていますが、『天空の城ラピュタ』作品内におけるロボット兵自体には個別の名前は設定されていません。 

劇中ではパズーやシータ、ムスカらも単に「ロボット」や「ロボット兵」と呼んでいます。ですから、名称と言えば「ロボット」ということで差し支えありません。 

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