トイストーリー4ひどい トイストーリー4は本当にひどかったのか

ご注意ください。この記事は「トイ・ストーリー4」のネタバレをしています。未見の方でネタバレなんか知りたくないのであれば読まないようにしましょう。

「トイ・ストーリー5」が2026年7月3日に公開されます。一番最初の作品が2025年はアメリカで、2026年は日本で公開30周年ということで、この最新作が公開されるのに合わせて30周年記念イベントも行われお祭り状態にしてヒットを狙っていますね。

トイストーリー4ひどい なぜひどいのか?その理由を4つにあげてみる

さてシリーズを通して好評なのですが、「トイ・ストーリー4」にはひどいという感想が多いです。なぜそうなのか見てまいりましょう。

※1.ボニーのウッディに対する冷たい扱いがよくない
前作『トイ・ストーリー3』でアンディからボニーへと託されたウッディですが、今作では、クローゼットに放置されたりゴミのように扱われる描写が多く、観ていて辛いと感じさせてしまうのです。持ち主に従事することがおもちゃの使命としているウッディも辛いことですね。
 

※2.アンディとの絆の喪失感が絶望的になる
命をかけておもちゃの絆を守ってきたウッディが、これまで大切にしてきた仲間たち(バズら)と離れ離れになる結末に対して、「これまでの物語はなんだったのか」と思うのです。
 ここがトイストーリーの仲間を大切にすることがテーマであり、それに感動している観客にとってこれが一番いやなことなんでしょう。

※3.ボー・ピープのキャラクター変化したことにシリーズを通して一貫性がない。
再会したボー・ピープがたくましい自立した女性へと変化しているところは、過去のシリーズを知るファンからは「性格が変わりすぎていて違和感がある」と受け止められることもありました。
 

※4.ギャビー・ギャビーの結末への違和感を持たれる
悪役でありながらも悲しい過去を持つギャビー・ギャビーの行動や、ウッディのボイスボックスを強引に奪うという展開に対して納得がいかないということです。

「トイ・ストーリー」シリーズは おもちゃの仲間が団結して困難に立ち向かい、仲間や家族の絆に感動してハッピーエンドを迎えることが、観客の期待するところなので、この4作目はどうもウッディとボー・ピープの性格と行動がこれまでと違って見えるので、観客の期待を裏切る、と不評を買ったようです。

これは文献にないので、私の推測なんですがこのシリーズは恐らく3部作の予定だったんじゃないのかなあと思うのです。しかしここは大人の事情で、予想以上のヒットだったので、制作会社としてはもっと作ってくれと注文したのだと思います。まあ身もふたもないのですが、これはもう金儲けのために作ったということですね。もちろん金儲けをすること自体は批判されるべきことではありません。企業としては利益が出ないでは制作し続けることはできませんから金儲けで結構なんです。しかし映画ですからね、そこに作り手の魂がこもってなきゃ、観ているこちらは感動することはできません。金払って何にも心を揺さぶってくれない気が抜けたシロモノ見せられたらかなわんですよ。

しかし慌てるのはスタッフの方でしょうね。3部作で描きたいことは全部描いたのにもう1本作れとなって、さてストーリーはどうするか悩んだと思います。おなじようなものではマンネリだし、ここは新しい展開を試みたのでしょう。それが観客の期待を裏切ったものになってしまいました。

トイストーリー4ひどい これはひどい映画ではない。「Michael/マイケル」にも通じるテーマとは何か?

私は「トイ・ストーリー」シリーズはフルCGアニメでは最高のシリーズだと思っています。ですが4だけ今まで未見でした。今回最新作が劇場公開されるために予習のつもりでレンタルDVDで視聴して見ました・・・・・・・・・・・・・

これはシリーズ最高の出来ではないか!!と思いましたね。といいますのはね、これはウッディの自立と自己実現を描いた作品だと感じたからなんですね。

ウッディはおもちゃの使命としては持ち主である子供に尽くすということが自分の役目と認識しています。そして仲間を見捨てないというのはリーダーとして申し分がないでしょう。シリーズ3作目までそのテーマで描いており、それが観客の心を揺さぶるものとなりました。このシリーズの人気もそれなのでしょう。

でも持ち主に尽くすというおもちゃの使命というのは、誰かに従うということですよね。その忠誠心とは他人のために生きるということです。おもちゃが人間の子供のために生きる、それをおもちゃの仲間が助け合っていくというコンセプトがさすがファミリー映画のキング、ディズニーが発信する映画ですから、子供はもちろん、大人でも自分の心に眠っているおもちゃ愛をくすぐるものでしたから大変好評だったわけです。

ですが、今回は前述したように今回はいままでとは違うアプローチを試みたということなのです。3本もほのぼのファミリー映画であったからヒットしました。しかし4作目で大人の味を入れてみましたというのはファミリー映画としては攻めてることなのですね。私は制作会社としてはヒットシリーズだからもう一本制作してよという興行的な大人の事情に対してスタッフは今回は違ったものを描いて観ようというのですね。

ウッディはこれまでの生き方、持ち主である子供に忠誠心を示すことでしたが、4作目の最後に自我に目覚めていき、これからは自分の望むことやりたいことをするために生きるという選択をします。そのためには仲間との別れ特に良き相棒であったバズ・ライトワイヤーとも別れるのは、ファンとしてはそりゃあないでしょと言いたくなるのも分かります。

そして自立に目覚めるウッディに影響を与えたのはポー・ピープです。彼女もここでは自立したたくましさを感じるキャラ設定の変化があります。それが今の次代を象徴していますね。昔ならば女性というのは男性に従うものとして描かれていますが、そこには自我がありません。極端に言えば、女性を人間として見ていないのです。男性が女性に影響を与えていくという定石をここでは逆にしています。女性が男性の考えに影響を与える、これが今の映画のセオリーなんです。

しかし「トイ・ストーリー4」ではポー・ピープやアンディを自我をもつキャラクターにしたのは、このシリーズのファンへの裏切りとして捉えてしまうと、この作品をひどいとかなかったことにしたいという気持ちが起こるのでしょう。

だがこのファンの反発は制作者側からは思ってもみなかったことでしょう。普通にこの4本目でウッディの成長を描こうとしたのでしょう。成長がないキャラではマンネリだし、観客も飽きてしまうのでここで変えてみたのだと思います。

トイストーリー4ひどい 日米で評価が違う?この映画がよくないというのは日本人の国民性のおかげなのか?

ウッディが見捨てない仲間と別れ、自分の道を行くのをファンへの裏切りとみるのは日本で多かったのは、やっぱり国民性じゃないですかね。日本人はチームワーク、和を以て貴しとなすという国民ですから、仲間内から飛び出すウッディがチームの協調を乱しているとしているのでしょう。外国にも和を以て貴しとなすに似ていることわざとしてはWhen you are in Rome do as the Romans doというのはありますが、和を以て貴しとなすとは若干意味合いが違うような気がしますね。

しかし、アメリカだと個人の主張こそ大事なわけですから、そんな見方をする人は少ないようです。肯定的に評価している人が多いようです。

【第92回アカデミー賞】長編アニメーション賞を受賞

【第77回ゴールデン・グローブ賞】アニメーション映画賞ノミネート

【第47回アニー賞】アニメーション映画賞をはじめ、6部門ノミネート

というから業界人からも高評価ですね。批評家でも一般の人でも評価されています。やはりウッディが誰かの持ち物でなく、自分がこうありたい、こうしたいという欲求に目覚めたということに強い共感があったということです。

トイストーリー4ひどい 「Michel/マイケル」と共通のテーマなのに、「トイストーリー4」はダメで「Michel/マイケル」は絶賛されたのはなぜか?

これが2026年7月現在、絶賛上映中の「Michael/マイケル」と同じテーマなんだから驚きました。マイケル・ジャクソンが独裁的な父親や一緒に芸能活動していた兄弟というファミリーから離れて、自分のやりたい音楽を目指すというストーリーだったのです。これがもう「トイ・ストーリー4」と同じでしたね。この両作で違いが出たのは、マイケル・ジャクソンはジャクソン5にとどまっていたら、その後のスーパースターにはならなかったからでしょうか。家族を捨て自分勝手なことをしている、なんて意見は出ませんからね。

私も誰かのために生きるのではなく、自分のために生きると言うオチは意外でしたが、だからこそ感動してしまいました。誰かのために生きるというのもそれは尊いことだと思います。ボランティアができるのは立派なことです。他人のために自己犠牲をするというのは崇高な心掛けです。

ですが、やっぱり自分が一番大事ということも忘れないでいこうと思います。もう私も60代で老境に入りましたから、これからは自分を大切にしていきたいと思っていましたから、今回のオチは深いものを感じましたよ。

さて、こういうしめくくりをした4作目、「トイ・ストーリー5」ではどういう内容でいくのでしょうか?予告編を見るとウッディが頭が剥げてるというのがありましたよね。これは老年になったらどう生きるのかということを描くのではないでしょうか?そうなると楽しみです。

 

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